シンイのお伽噺

ドラマのシンイの最終回のその後のお話です

日常生活9

私はあれから、天門をくぐったわ。必要な薬とかをカバンにつめこんだ。でも、天門のさきは、100年前の高麗だった。

私はそこで、薬房を営んでいた老夫婦に拾われた。治療する代わりに食事、部屋を貸してもらったわ。最初は、近所の人ばかりで治療だいぶの代わりに食べ物をくれたわ。でもだんだん、老夫婦が変わってきた。息子夫婦が帰ってきて紹介されたわ。いきなり、華佗だと。

そこからは早かったわ。村人までもが、夜は私を襲い、息子夫婦、老夫婦は金儲けの為に私を利用した。信じていた村の人たちも1人、また1人と私を襲うようになった。

でも、私はヨンの元へ絶対に帰る事だけを信じていたから。小刀だけで応戦してきた。

でも、息子夫婦は、自分の息子までも利用してきた。私は、私は、犯されたわ。

そこからの記憶はほとんど無いの。

気がついたら天門に行って潜った。


これが、私の100年前の出来事。

ヨン、ごめんなさい。私、本当はヨンのそばに居てはいけないの。でも、最後だけ、一緒にいたい。


イムジャ、イムジャ。

許してくだされ。イムジャを護ると言って置きながら、イムジャを守れなかった。


ヨンは、イムジャを胸に描き抱きながら涙を流した。


ヨン、あったかい。安心する。

本当は、ダメだけど、むりよ。

ヨンを離せない。どうしたらいいの?


イムジャ、簡単な事です。

某から離れないでください。ずっと未来永劫。死んでも離しません!


でも、私はもう何にも。


ウンスや、過去は変えられない。でも少し周りを頼ってもいいのでは?

私は、ウンスを娘だと。馬鹿甥にはウンスしかおらぬと。王妃様も姉上と心配している。

少し、ココロを預けてみてはどうじゃ?


叔母様。

いいんですか?

たぶん、私みんながいないと壊れてしまいそうで、迷惑なんじゃ。


ウンス!私たちスリバンをなめてもらっゃ困るよ!ウンスを護る!100年前のことも調べてやるし、いつでも頼っていいんだよ。


医仙様、我らウダルチ一同お待ちしておりました。ウダルチを家族と言ってくれて大護軍を助けてくださいました。医仙様がいてくれるだけで、笑顔になれるのです。いつでも、お守りします。



イムジャ。みんなイムジャを待っておったのです。4年間信じて。


ヨン、みんな、ありがとうございます😊

日常生活8

ウンスは、ヨンのそばを離れるのを酷く嫌がった。特に1人にされる事、知らない人が護衛につく事を怯えていた。なので、ヨンのそばを離れずにいた。ヨンが離れなければならない時は、テマン、トルベ、チュソク、チュモを護衛につけた。


ねぇ、テマン君。

薬房と反物に行ってはダメかしら?


いぇ、なるべくこの部屋から出ぬようにと。

な、ならこの兵舎に呼びますか?


いいの?そんなことして。ヨンに怒られない?


大丈夫ですよ。ウンス様。

トルベが店を知ってます。薬房もスリバンに頼むので、何とかなります。


トルベさん。知ってるの?


はい。ウンス様。畜生にさせてもらっています。なので、少しぐらい融通が効くので。


あら、なら蒼色、緑色、赤色、黄色、紫色、黒色の反物と刺繍糸をお願い出来ないかしら?


はい。ウンス様。直ぐ揃えさせます。

あとは、スリバンはどうしよう?

ジホ、シウルはいないし、、、

天女!呼んだ❓

ジホ、シウル、いたの❓

天女、俺たちはスリバンだからさ。

薬のこだろ?明日、マンボたちがくるって。

ありがとう😊出来れば姐さんのクッパ食べたいって伝えておいて。



よん、話があるの。

100年前の事。私がこうなった原因。全て話すわ。


わかりました。イムジャ。

なら、チュソク、テマン、トルベ、チュソク、トクマン、マンボたち、叔母上に話すという事で。    

いいですね❓イムジャ

日常生活7

な、何でスリバンまでいるのよ!

何でその女ばかり守っているのよ!


メヒ、勘違いをしているようなので、言っておく。某、チェ、ヨンの妻はただ1人!イムジャしか居らぬ!ユ、ウンスだけなのだ。イムジャ危害を企てるというのであれば、メヒとて、赦さぬ!


メヒを捕らえよ!

都に着いたら沙汰を下す!


ヨン、ウンスはヨンの背中に抱きつきた。

ヨンは、抱きしめ気付いた!顔も真っ青になり全身震えが止まらない事に!


テマン!今すぐ兵舎に戻り人払いを徹底せよ!

チュンソク!しばらくイムジャの護衛はスリバンを除き、俺、チュンソク、トルベ、チュソク、チュモ、トクマン、テマンに任せる。他のものは一切俺の部屋に近づくな!徹底させよ!


いぇ、大護軍!


イムジャ、兵士に俺の部屋に帰りましょう。

ゆっくり休んで、ゆっくり話して下さい。


うん。ヨン、抱いててくれる?あと、テマン君チフさん、出来ればムガクシのダミとサンミが居てほしいの。


ムガクシは、叔母上に聞いてみる。

ひとまず、帰ろう?


ヨン、帰ろう。連れてってくれる?


兵舎にて、一先ずトルベ、テマン護衛につけ!

チュンソク、帰還の人選を任せる!

イムジャ、今日は桶で我慢して下さい。明日には風呂に入れる手筈をつけます。


ヨン、わかったわ。でも、着替えがないわ。

んん!俺のを使ってください。


わかったわ。ヨン。近くにいてくれるんでしょ


はい。3歩離れては御守りできませんので。ずっと傍におります。


大護軍!人払いできました。

湯もお部屋に準備しておきました。い、医仙様のお着替えも一緒に。


テマン、ご苦労。

さぁ、イムジャ参りましょう。


うん。テマン君ありがとうね。


ウンスは、ヨンの腕が離せずにいたがテマン達には心を許しているような笑顔を向けていた。


その頃のメヒー

ウダルチによって牢へ連れて行かれたメヒは怒りで我を忘れていた。


なんで、なんで、なんで!

ヨンは、私のものよ!あの女がヨンの妻だなんておかしいわ!殺してやる!


気配を殺し、メヒのいる牢へムン、チフは近づいて行った。


メヒ、まだそんな事を言っているのか。

ヨンは、最初から天女しか見ておらぬぞ。

もし、天女に害を成す事があれば、ヨンは迷いなくお前を殺すだろう。一切の迷いなくな。


師父、そんな事ありません。

ヨンが私を殺すなど!あの女がヨンを誑かしているんです。私がヨンを護らなければ!

だから、早く出してください!


それは、無理だ!

出したら天女を殺すのだろ。それに天女の護衛にはスリバンをはじめ、ウダルチの精鋭が付いている。もちろんヨンもがな。


う、嘘よ!

だって、ヨンは私を私だけを護るって。私を愛してるって。


メヒ。お前はヨンに対して何を期待した?

ヨンを愛したか?

違う。お前は、ヨンを利用した。愛していたわけない。ヨンの財産、容姿、家柄だけを見ていた。だからヨン以外にも男を作った。

ヨンは全てを知っている。だからメヒに見限った。天女だけは違った。ヨン自身を知り、命がけでヨンを、護り愛した。そんな天女だからこそヨンも心を委ねた。お前は最初から天女の足もとにも及ばないのだよ。


師父、私はヨンを愛してます!

あんな女よりも!師父も騙されているんです!


メヒ、残念だ。


ムン、チフは、頭を振りながら牢から出て行った。娘のように可愛い子だったが、今となっては罪人となる。一切の慈悲を感じずに冷たい目線を向けた。