様々な場所でウンス帰還の準備が着々と進んでいた頃
ねぇ、ヨン。私は本当に帰ってきて良かったのかな?
な、、何で?イムジャは俺に会いたくなかったのですか?
違うわ!ヨンに会う為だけを支えに1年間頑張ってこれた。ヨンの為にまた、天門を潜って帰ってきた!だけど、メヒさんが。。。
イムジャ、開京にて皆が待っています!
それに、某はもう待てぬ!離れる事など出来るわけがない。イムジャは某の命そのもの。
ヨン。ヨンは私の命そのもの。
イムジャ、メヒの事は気にすることはない。
勝手について来たのだ。叔母上も某がイムジャしかおらぬという事は承知しておる。イムジャにはテマンを付ける。ウダルチからもイムジャを知っておる者をつけるゆえ、メヒは近づけささせない!
ヨンは、ウンスをキツく抱きしめた。二度と離れぬように。
メヒはその様子を影から睨みつけていた。
ヨンは、メヒに気がついていた。
目だけでテマンを見る。テマンも理解して頷いた。
イムジャ、明日からは兵舎の俺の部屋で過ごして下さい。そして少し休んだら湯浴みに行きましょう!
ヨンの部屋で?いいの?あなたの傍にいて?
湯浴みに行きたいけど、着替えがないわ。
俺の傍にいてもらわなくては困ります。
警護もしやすいゆえ。
着替えは、今日は俺のを貸します。明日、買い物に行きましょう。テマン達と共に。
本当!!行きたいわ!
イムジャ。。。
ヨンは、両手でウンスの顔を挟んで深く口付けを何度も交わした。
不意にウンスの首に口付けをし、真っ赤な痕を何度も付けた。ウンスもヨンの首に一つの痕を付けた。そして、お互いに微笑んだ。
翌日。
イムジャ、起きてください。朝餉の準備ができました。
ん。。。おはよう。ヨン。
医、医仙様。
おはようございます。会いたかったです。
あら、テマン。逞しくなったわね。
朝餉も、ありがとう。
い、いえ。後で下げにきます。
ヨンに朝餉を渡して風のように去るのは相変わらずだと思う。
イムジャ、朝餉を食べたら市に行きましょう。
衣や簪など買わねば!
ふふっ。
そうね。みんなを待たせてはいけないわね。
半分くらい食べて、もういらないと言われた。
前のイムジャならば、完食してもいい量なはずなのに。どれほど過酷な日々なのか胸が痛んだ
ヨン。大丈夫よ。
ヨンが傍に、居てくれるから。
ふっ。では行きますか。
手を絡めながら、2人揃って降りていった。
階段を降りて行くと、一緒に行ってくれる顔触れが揃っていた。
テマン、トクマン、チュモ、トルベがニヤケながら2人を見ていた。
あら、みんな。今日はよろしくね。
みんなを見ながら微笑むと、全員顔を赤らめて顔を一斉にヨンを見て直ぐに青ざめ頭を下げた
ヨンの顔はまさしく鬼神そのもの。
はぁ〜。大護軍。何かあれば繋ぎを。
影からは、スリバンがおります。ムンチフが昨晩からおりますゆえ。
チュンソクは呆れた顔を4人に向けながらも、ヨンとウンスを見る表情は穏やかだった。
あい。わかった。
ムンチフさんがいらっしゃるの?
手を顔の前で合わせながら微笑んだ。
はい。マンボ姐から話を聞き直ぐに来ました。
イムジャを警護すると。
そうなの!早くみんなに会いたいわ。
ふっ。さぁイムジャ、参りましょう。